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拍手お礼小話集
日常風景



日記で掲載していた小話たちです。
台詞だけになります。




『オレにさわるな!!』



「もし、願いがひとつだけ叶うとしたら靖史は何を願う?」
「アア?イキナリ何言ってヤがる」
「まあまあいいからさ、教えろよ」
「仕方ネエなあ・・・まあソうだな、こんなツマンネエ質問に煩わされナいようナりてえな」
「ふーん、そうか。欲がねえな」
「(コノ野郎、スルーしヤがる気か)じゃあオマエはどうナんだよ?」
「俺か?俺なら、靖史に俺のことを名前で呼んでもらうことかな」
「ゼッテエー呼ばネエ。ってか、オマエこそ欲ねえじゃネエか!」
「いや、ここらで本気で願ってないと靖史のことだからいつまで経っても呼んでくれなさそうだしな」
「バーカ」




『淡い気持ちは茨に消えて』




「暇・・・」
「・・・」
「暇過ぎて、死んじゃう」
「そんな大袈裟な」
「大袈裟なんかじゃない。僕は本当に退屈で死ねるんだ」
「ああ、退屈しのぎにクローゼットにでも入るおつもりですか」
「・・・」
「それとも今度はベランダに籠城します?今の季節なら熱中症になって死ねるかもしれませんね」 「・・・」
「で、どうなさるおつもりですか、祥一様」
「とりあえず柊、お前をブッ殺す」




『冷たい指先』




「ただいま」
「おかえり、仁。ハワイはどうだったの」
「・・・暑かった」
「他には何かないの?海が綺麗だったーとか、フラダンスが楽しかったーとか、パンケーキ美味しかったーとか!」
「仕事で行っていたし、あまり自由時間はなかったんだ」
「そうなの・・・なんか詰まらない(もっと話聞けると思ったのに)」
「真は何をしていた?」
「僕?僕はいつもと変わらないよ。朝起きてご飯食べて掃除して、昼になったらお昼ご飯食べて昼寝して、夕方になったらお風呂に入って修さんが帰ってきたら一緒にご飯食べ てた」
「そうか・・・」
「そうだよ」
「・・・」
「・・・(あ、よく見たら焼けてる。仁のことだから、向こうでもモテたんだろう な・・・)」
「・・・次の休暇で」
「え、うん?」
「一緒にハワイに行こう」
「は?な、なにどうしたのいきなり?もしかして僕に気を使って?」
「真、ハワイに行ってみたいんだろ?」
「ど、どうしてさ」
「詳しい」
「う・・・(なんでバレたんだろ)」
「で、どうなんだ?」
「・・・修さんも行きたがるんじゃないかな」
「今回は遠慮してもらうことにしよう」
「???」
「折角久し振りの休暇なんだ。二人っきりで過ごしたい」
「う、うん・・・そう、だね?(そんな真剣な顔されたら、どんな反応していいか分から ないよ!)」




『籠』



「寒くはないか」
「何か食べたいものはないか」
「何か欲しいものはないか」
「・・・京丞さん、別に大丈夫ですよ」
「本当か」
「そんな気を使わなくても、もう安定期に入ってますし大丈夫です」
「そうか・・・それならいいが・・・」
「そんなことより、京丞さんにはもっと大事なことで悩んでほしいんですけどね」
「・・・何のことだ」
「・・・この子の名前です。もう考えてくれましたか」
「・・・そうか、名前か」
「(あ、今気付いたみたいだ)・・・もう、僕のことなんかより、この子のことを考えてあげて下さい」
「それはできない」
「???」
「俺にとって一番大切なのは、咲夜なのだから」
「・・・も、もう京丞さんったら・・・2番目でもいいから、早く考えて下さいね!」




『A contract of blood』




「神那様!おかえりなさい」
「ああ、今戻った」
「今日はどちらに行かれてたんですか」
「あの丘に行っていた」
「そうですか・・・」
「・・・巫女たちは・・・華凜は安らかに果てたのだろうか」
「・・・それは・・・きっと、成仏してくれたと思います(少なくとも、僕はそう願っています)」
「そうか・・・そうだな」
「・・・気になりますか」
「・・・ああ。華凜たちがああなったのは全て我の責だからな」
「そんな!そんなことはないです!神那様のせいでは決して・・・!」
「・・・すまない」
「神那様・・・(神那様はやはり、華凜様の
ことが最も気掛かりなのだろう・・・。やっぱり、神那様は華凜様を・・・) 」



『俺とあいつの財布事情』



「そういや、司。お前ちゃんと学校に行ってんのか」
「あ?行ってるけど」
「本当か?何だか最近うちに入り浸りになってるみたいなようだが」
「そりゃ恋人同士なんだから、寸暇を惜しんで会いに来てるんだろうが」
「(勝手に作りやがった鍵を使ってな!)でも、家にも帰れよ?親も心配するだろう」
「ああ、大丈夫大丈夫。恋人の家にいるって知ってるから」
「ちょっと待て!!!それってもしかして俺の名前を社長に恋人として告げたってことか!?」
「落ち着けよ、和正。そんなことしてねえって」
「そうか、なら良いが・・・」
(俺が言わなくても、知ってやがったんだよなー親父)




『掟破りのタクティクス』




「疑問なんだけど、千秋ってなんで秋汰の前でもああなんだ?」
「ああってなんだよ、ああって」
「いや、ほら、猫被りというか何というか・・・」 「猫被り・・・随分酷いこと言ってくれるじゃねえか」
「え、ちょっ、悪いって。そんな満面な笑みを浮かべて怒んなよ」
「まあ、いいけどよ」
「(ほっ)でも本当、不思議なんだけど何で兄弟の前でも本心を出してないんだよ」
「んー何ていうか。俺って小さい頃から病弱 で、色々と大人に迷惑を掛けてきたんだよな。そのせいか他人の顔色を窺うのが癖になっちまってさ」
「それで、ああいう感じに?」
「多分そうなんだと思う。他人が俺に望むイメージ通りに振る舞うようになったんだ」
「・・・何で俺には違うんだ?」
「・・・・」
「ま、まさか気を使う価値もないってこと か!?こいつなら顔色窺う必要ねえみたい な!?」
「はあー・・・(何で若干ずれてるか なー・・・。ここはそう普通、唯一心を許してるからとか思わねえかな・・・)」



『俺様自由記』



「何、見てるんだ?」
「ああ、桝田帰ってたのか。松田から借りた今人気急上昇のグラドルの写真集」
「ふーん。・・・そんなののどこがいいんだ?」
「はあ!?お前の目は節穴か!黒髪ストレートで腰まであるロングヘアー!化粧はすっぴんじゃねえかって言うほど薄く自然体!物腰は柔らかく、清楚系美人!なのにGカップもの巨乳ちゃん!!男ならこの子の可愛さを分からない筈ないだろう!!!」
「へえ・・・。智巳の好みのタイプは清楚系巨乳なのか」
「む・・・」
「でも確かこいつ、今日の芸能ニュースで年上イケメン俳優とスキャンダルが発覚してたぞ」
「なっ!?俺の天使が!?」
「こういう清楚被れの女の方が、案外裏で男と遊びまくってるよな」
「桝田・・・何か俺に恨みでもあるのか・・・?」
「ん?いや、別に。好きな男の女のタイプを聞いてムシャクシャした気分にはなってるがな」
「・・・・・・悪い・・・ってそれって俺のせいじゃねえだろ!!!」




『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』



「平和だ・・・」
「何一人で黄昏てるんだ?」
「わ!!尾花沢!!!帰ってきてたのかよ」
「たまには自室で過ごすのも良いかと思ってな。で、何が平和だって?」
「いや、まあ・・・」
「ああ、そうか。色々と大変そうだったもんな」
「うっ・・・その節は大変お世話になりました」
「ふーん。そう思ってんなら何かお礼でもしてもらえんのかなー」
「なっ!?」
「別になんでも良いぞ。それこそ、身体で払ってくれても、な」
「おまっ、尾花沢!!!」
「ハハハ、嘘だって。生憎そっちの方は不自由してねえからなー」
「・・・そうだろうな」
「まあ、古岡流恩返し、楽しみにしてるぞ」
「はあー・・・(嫌な奴から恩を買っちまったな)」




『オレにさわるな!!』




「だりィ・・・」
「ん?昨日も激しかったのか」
「は?訳わかんネエし。“昨日も”って何だよ」
「はっきり言われたいのか?流石赤羽、羞恥プレイもお手の物だな」
「(クソッタレがっ・・・!!)人のことより自分はどうナんだよ」
「俺か?いやー教師なんて何処かの誰かさんが手が掛かって仕方ねえしな」
「(オレのせいって言いたいノか?)ンなコト言ってヤることヤってんだろ?」
「知りたいか?」
「ハッキリ言ってどうでも良い」
「詰まんねえなーお前から聞いてきたんだろ?最後まで聞いとけよ」
「生憎、生徒会長様は暇じゃネエんだよ」
「ああ、部屋で愛しのダーリンが待ってるからな。早く帰らなきゃなんねえんだもんな」
「・・・ああ、ソうだな(ったく、面倒クセえな)」
「!!!赤羽がとうとうノロケてきやがった!こりゃ、明日は雪でも降るか?!」
「オイッ!」

「どうでもいいから、アンタたち仕事して下さい!!!」





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